臨床工学技士のフリーランスで働いているといろいろなインスピレーションが湧いてきます。
そもそも私が臨床工学技士になろうと思ったきっかけは母です。母は看護師であり、ただ漠然と幼いころから医療系の仕事に就きたいと考えていたのを今でも憶えています。
中学2年の時に母が人工透析を受けることになり、当時まだまだ進路なんか決めていなかった私は人工透析ってどんな治療だろうと思っていたところ「臨床工学技士」という仕事があると母から話を聞き興味を持つことになりました。
手先が器用だったこともあり、いろんなものを工作したりしていたので機械工学的な仕事もしてみたかった私にとって医療と工学に精通した臨床工学技士という仕事は自分にとってまさに「なりたい仕事」になりました。
臨床工学技士という仕事は昭和62年に成立した医療系国家資格ですが、まだまだ社会的な認知度は低い現状が続いています。臨床工学技士を知るきっかけが多職種に比べて圧倒的に少ないのが問題なのかなと考えています。
看護師の方にもいまだにどんなお仕事ですか?と聞かれることも多いです。
こうした現状の中で中学生高校生の子供たちにお仕事を紹介する機会がないかと考えています。
キャリア教育は、早い段階から勤労観や職業観を育てることで、社会人・職業人としての自立を促すことを目的として実施されることが増加しており、近年は高校生だけでなく、中学生の段階から取り組まれている学校もあるそうです。
まずは地元の中学校から職業講話のニーズがないか探して、これから進路を考えるお子さんたちの将来を考えるきっかけ作りにでもなればと思っています。
少しでも臨床工学技士というお仕事がよい意味で世間に広まって、もっといいお仕事ができるといいなと思います。