今回ご縁があり(おそらく)国内初であろうフリーランス臨床工学技士と移動支援をされているNPO法人看護師さんとのチームアップによる人工呼吸器管理中の患者様の移動支援に介入させていただきました。
お出かけサービスとしては初めての業務であり、身の引き締まる思いでありました。
今回は長期療養中の病院ご施設様から以前お勤めされていた事業所様への久しぶりのご訪問ということで、患者様もとても楽しみにされておりました。
今回はボランティア介入でありましたが移動支援中も人工呼吸器の作動チェックや電源管理、呼吸状態の観察等を行いながら安全に移動することができました。
あらゆることを想定しパルスオキシメーターやバックバルブマスクetc…個人的にいろいろグッズを持参しましたが、病院ご施設様や移動支援看護師さんの皆様もベテランの方々ばかりで準備万端で支援介入されておりました。(自分は割とアタフタ・・・笑)
介護タクシーでの移動中も患者様は懐かしい外の景色をみながら、ここをよく通っていた、今はここでしょう?といろいろなお話をしてくださいました。その眼差しが少年のようにとてもキラキラしていたのを思い出します。
到着されてからは懐かしのご同僚の方とのご対面やZOOMでのご面会をされ、ご自身で作成された絵画や友人とのお写真などをご覧になり仲間と談笑しながら終始笑顔でいらっしゃいました。
「人に歴史あり」
移動支援をしていてよかったと思う瞬間はこういうところにあるんだなと深く感慨深いものがありました。
看護師の方々からも支援に関すること、移動支援コロナ対策や今まで支援介入中に人工呼吸器で困ったこと等いろいろな情報を提供いただき本当に勉強になりました。経験に勝るものはありません。
今回の移動支援での学びは移動支援ができたという喜びと自信。それに加え自分ひとりではなにもできないという事実です。フリーランスとして「個」でありますが、どんなに素晴らしい技術や知識を持っていても医師や看護師、患者様、ご家族、周囲の方々の協力がないとなにもできません。
今後の課題もみつかり、得るものが非常に多かった今回の移動支援。さらなる移動安全性の向上とサービスの拡充を目標に取り組んでいきたいと改めて感じました。
人工呼吸器等の医療機器を装着していても「行きたい」を諦めない。
そのおでかけ、臨床工学技士と一緒におでかけしませんか?